おはぎと父
先日、実家に帰ったときのお話です。市販のあんこを買って、母がおはぎを作りました。
母は、料理が得意で、面倒な下ごしらえもちゃっちゃとやってのける人です。ですが、寄る年波には勝てず、最近では、あんこは市販のものを使っているようです。
もち米とうるち米の配合だのを考えてお米を炊き、市販のあんこでくるみます。やや小ぶりに作られた小判型のおはぎは、とてもおいしそうに見えました。
できあがったおはぎを親類の家におすそ分け。というか、その親類の家の孫娘たちに食べさせるのが、おはぎを作った1番の目的です。私に子供がいないもので、両親は、お付き合いのある家の子供や孫たちを、みんな自分の孫のようにかわいがっております。
我が家に残ったのは、両親と私の分の6個のおはぎ。お茶を入れて、みんなで、と言っても、母は味見でお腹がいっぱいらしく、父と2人でいただきました。
しばらくすると、父が一言、
「あんこが甘すぎるから、1個食べたら胸焼けがする。」
父上、3個完食した後で言うお言葉ではございませぬが・・・
母は笑っておりました。
お盆の頃の、実家でのひと時でした。
ちなみに、私は粒あん派です。