定年を迎えた後は退職か嘱託社員か
定年を迎えた後
定年が65歳に引き上げられたとはいえ、その継続雇用制度には2つの方法があります。60歳で定年を迎えた後は、それぞれの会社が導入している方法で65歳まで働くということです。
勤務延長
勤務延長という継続雇用制度の場合は、定年を迎える前の職務や賃金などの労働条件を変更せずに継続して雇用するというものです。つまり、今までと同じ待遇で65歳まで働くことができるという意味を持っています。
再雇用
再雇用という継続雇用制度の場合は、在職中の経験や技術力などを活用しながら、労働条件を変更して雇用することを意味しています。
労働条件が変更できますので、正社員である必要はなく、契約社員や委託社員、嘱託社員やアルバイトなどとして再雇用され、60歳前の待遇とは程遠い賃金となるケースがほとんどです。
この場合、雇用保険対象であれば、「高年齢雇用継続基本給付金」の給付を受けることができますが、諸条件があり、支給されたとしても、60歳を過ぎてからの賃金の15%が最高ですので、収入は、定年前の賃金と比べると程遠いものとなります。
我が社の場合の定年を迎えた先
我が社の場合は、再雇用の方法を取っていますので、定年を迎えた先は退職か、嘱託社員です。現在、ほとんどの会社がこの方法をとっていますので、我が社も然りというところですね。
基本的には、嘱託社員になっても仕事は同じです。我が社では、役職名が「主査」となることが多いようです。
問題は、今まで部下だった人が上司になること。その上司となった人が、人として残念だった場合は、とても働きにくい環境になることでしょうか。
嘱託社員の働きにくい環境の実例
【実例1】部下だった人にお前と呼ばれる
先日のことでした。嘱託社員となった人に対して、課長代理が「お前!」と言い放ったのです。嘱託になる前は、その方のほうが役職は上でした。当然、入社してからの年数も長く、年齢も上です。それなのに、お前とは、あまりにもひどい言い方です。
その時は、たまたまそれを聞いた部長が注意をしましたので、課長代理が笑いながらすいませんと言いました。
【実例2】部下だった人に仕事をなめてると言われる
嘱託社員になった方は、とても温厚な方ですので、怒ったところなどは見たことがありません。その方に対して、課長代理が、「仕事をなめてるだろう」と言いました。嘱託の方は、困ったような顔でそんなことはないと話していました。
上司になる人が良い人とは限らない
たまたま我が社の課長代理が未熟な人なのかもしれません。人を敬うこと、それはとても大切な事なのです。
上からものを言う人は、自分が格好良くしているつもりなのでしょう。そうすることで自分が大きな人間になったつもりなのでしょう。ですが、それはとても恥ずべきことです。それは、その人を、とても器が小さく、未熟で品格の無い人だと、自ら証明していることなのです。
残念ながら、このような人は比較的多く存在しています。
定年後の私は?
そう遠くない未来に、私も定年を迎えることになります。その時に、退職を選ぶか、嘱託として残るのかを選ぶことになります。
ただ、人としての人格や尊厳を傷つけられるくらいなら、退職の道を選んだほうが良いのではと思っています。
定年を迎えた先の生活
退職を選ぶ道を選んだとして、現実問題は生活です。再就職をしようにも、今までと変わらない条件での就職は厳しいものです。
平均年齢はどんどん伸びていますので、働けるうちは働きたいと思っていても、働く場所が限られてしまうのが現状です。
どこかに勤めて収入を得るだけではない、収入を確保する道を探すことも大事なのかもしれませんね。